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Capture Oneを導入した件

どうも、からなしです。

 

これまで写真の現像ワークフローにて使用していたAdobe社のフォトプランを解約し、Phase One社のCapture Oneというソフトに乗り換えました。

 

その経緯や乗り換えた使用感などを書いていきたいと思います。

Capture Oneとは?

デンマーク・コペンハーゲンに本社を置く視聴覚機械器具・工学機器メーカーであるPhase One(フェーズワン)社が開発したRAW現像・写真編集ソフトウェアです。

www.captureone.com

 

高画質で正確な色処理とメーカーが謳うだけあり、現像してみると非常に色調が豊かに感じました。色が出しやすい…そんな感じです。

乗り換えた経緯

写真界隈で写真現像ソフトといえば、Adobe社のLightroom・Photoshopが圧倒的な覇者であり、かく言う私もAdobeを使用していました。なぜ乗り換えをしたのか、、、

www.adobe.com

 

Adobeのフォトプラン、20GBのみ月額料金値上げ(&新規受付終了) | ギズモード・ジャパン

事の発端は2025年1月15日以降、「Creative Cloudフォトプラン(20GB)」が値上げ&新規契約することができなくなると発表されたこと。

 

世はまさに値上げラッシュの時期だったので、いよいよこちらにも波及してきたか、仕方ない。と思うと同時にこういったニュースばかりで、うんざりしてしまったのを覚えています。

 

写真の撮影頻度が少なくなってきても、使いやすいし、月々1,180円だったし、まあいっか!と放置していたものの、今回の値上がりにより、なんと2,380円になりました。(1180円プランの継続からだと1,780円、それでも高い)

 

「「「 さすがにやってない!!! 」」」

と叫ぶと解約ボタンを押していました。

 

他社製品への乗り換え

解約ボタンを押したはいいけど、現像するにはソフトが必要なので代替を探さないといけません。

 

そこで目をつけたのが、Capture One。

Adobeに使用感が比較的近く、それでいて買い切り型ソフトウェアなのでコスト削減が見込めます。

 

2025年4月29日現在、買い切り版の価格が51,624円。

Adobeのフォトプランで約22ヶ月分。2年使い続ければトントンかなあといった感じです。

ただ、5万円は安い金額ではありません。

そこで、もう少し安く購入する方法を伝授したいと思います。

 

それは、”カメラバンドル版”を購入することです。

バンドル版は他製品を抱き合わせ購入することで安く商品を提供しますよ〜というもの。

 

www.mapcamera.com

 

バンドル版が26,640円。私はテキトーにボタン電池170円を選んで同時購入。

26,810円で購入できました。

これならAdobeのフォトプラン12ヶ月分で済むので妥当かなと個人的には思います。

 

届いたシリアルコードをPCに打ち込み、使用できるようになりました。

操作感については、Adobeを使い続けてきた方なら問題ないと思います。初めての方はUIがごちゃごちゃしている風に感じるかもしれないので、一ヶ月の体験版を試してから購入するのが無難かと思います。

 

ちなみに私のパソコン、少し古く2020年製のMacBook Air (M1チップ、8GB)になりますが充分動かせると感じました。AdobeよりCapture Oneの方がすんなり動く感じなのでしょうか。

 

Capute Oneのメリット

いいところから、言いますね。

 

・レイヤー作成(マスク作成)が優秀

・レベル補正、トーンカーブ、カラーバランスなどの機能がひと通り揃っている

・色乗りがいい

レイヤー作成

ここ最近のソフトウェアはAIによる発達が目まぐるしいものがあります。

Capture Oneも例には漏れずです。

「被写体」「背景」「人」など選ぶことで、AIがざっくりマスクを作ってくれます。

円形グラデーション、線形グラデーションももちろんあります。

 

もう少しマスクを詳細に作りたいときに、わりと必須な輝度マスク(ルミノシティマスク)も使えます。さすがに色選択マスクはありませんが、実用的でとてもいいと思いました。

 

レイヤー管理もPhotoshopと同じ感覚で使えます。Photoshopは非破壊編集(元画像に手を加えない)なので画質に影響を与えないのが利点になりますが、Capture Oneはどうなのでしょう…定かではないのですが、使ってる感じ恐らく非破壊っぽく思います。

レベル補正、トーンカーブ、カラーバランスetc...

これらもしっかりとCapture Oneは入っています。

 

◆レベル補正

線を横に引っ張ったりして、明るくしたり暗くするやつです。便利です。

 

◆トーンカーブ

対角線を持ち上げて弓なりにすると明るくなります。逆なら下がる。S字にしてハイライトとシャドウ部で分けたりもできますね。

色別に調整も可能でハイライトだけを赤っぽくするみたいな使い方もできます。これも非常に便利ツールです。

 

◆カラーエディター

色別に色相変えたり、彩度、明るさを変えれるやつです。これできると細かく色の作り込みができるので神ですね。

 

◆カラーバランス

これは最近Lightroomにも搭載されてたのでご存知の方も多いと思いますが、ハイライト、中間調、シャドウで色が振れるやつです。明度もいじれます。これも便利です。

少し脱線しますが、シャドウにこっそりエメラルドブルー入れるのが好きです。西洋絵画で青色塗料が貴重だった時代にシャドウにがっつり貴重なエメラルドブルーを入れてる作品がある話しを聞いて面白くて真似してるだけなのですが・・・

 

と言う具合で、4つほど基本的な重要ツールが入っております。必要充分だと思います。

 

色乗りがいい

抽象的且つ感覚的な話しになってしまい申し訳ないのですが、写真的な意味で色乗りがいいと感じます。フォトショやライトルームは少し絵っぽくなりやすいように感じます。

 

なお、プロファイルを選んでカーブって項目を押すとカメラの撮影モードを再現した項目が出るのですが、これがかなりいいです。

富士だとETERNAとかPROVIAとかそういうの。よく再現できています。

 

後よく分からないオリジナル項目「Linear Response」てのがあって、ハイライト抑えて色みがしっかり出るカーブの種類もあるのでおすすめです。

 

正直、色表現はCapture OneがAdobeより明確に上回ってると感じます。

 

注意点になりますが、買い切り版なので新しいカメラのプロファイルを随時アプデ対応はしていきません。カメラを頻繁に買い替える人だと買い切り版は良くないかもですが、私みたいにずっと同じカメラを使い続ける人はいいと思います。

 

Capture Oneのデメリット

続いて、悪いところ(?)です。

 

・画像処理が初期で掛かっていること

・お絵かきしたり、変形したり、結合できないこと

◆画像処理が初期で掛かっていること

シャープニング、ノイズ除去がデフォルトでかかっていること。

 

シャープニング:適用量140

ノイズ:適用量50

 

が、初期値で勝手に入れられてしまいます。これにより、色や描写の印象が変わってくるので当然一度リセットしますが、めんどくさい。一括リセットとかできないんですかね・・・Phase One社さん

◆お絵描きしたり、変形、結合などできないこと

写真との向き合いかたに関わってくる所になるので、良いとか悪いとかはないと言うのをはじめに断っておきますね。

 

頭の中でイメージした写真にするために、足りない朝日の光を描いたり、構図が良くなるよう変形したりだとかフォトショならできてしまうところは対応していません。

 

また、修復ブラシも精度が甘くフォトショの方がレタッチをするという観点では機能が充実しています。

 

まとめ

今回の記事は少し長くなってしまいましたが、ここまでお付き合いいただき、ありがとうございます。

 

現像ソフトとしてのCapture Oneはユーザーの数が少ないです。従ってHow To情報も少ないので、正直言うと私も使いながら操作を覚えてる段階です。ですが、費用と機能の釣り合いが取れている非常に優秀なソフトではないかと思います。

 

元々仕事で使っている方はシステム構築への影響が予知できない部分がありソフトの入れ替えは慎重にならざるを得ませんが、我々アマチュアフォトグラファは死活問題にはならないので、自由にやっていきたいものですね。