お久しぶりです。
しばらく更新が停滞していました。ぼちぼち生活しています。ただ、創作エネルギーは少し減ったように感じます。
旅程と導入
今回の旅程はGWに一週間(5泊7日)、色々まわっていたら総走行距離が1300km程になりました。ルートは新千歳から知床、道央、札幌周辺をまわるという流れです。
北海道旅行へ行くのは2回目になるため、段取りはスムーズに進みました。
前々から知床にいくことを夢見ていましたが、今回念願が叶いました。
出発
前回と同様、飛行機での出発。
旅行が始まる時ってワクワクしますよね〜
少し雨が降っていました。
初夏の北海道へ…
飛行機を降りると、いきなりサッポロクラシックの広告が出迎えてくれました。
こりゃ素晴らしい。飲みたい!(でも運転するからだめ)
今回のお供は”ヤリスクロス”。もともとデミオの予定でしたが、「これしかないので、すみません…」と言われてグレードアップになりました。一昨年の冬もこんなやりとりをした記憶があります笑
新千歳空港の周りには至るところにこのような牧場があります。冬の時には見られなかった景色です。旅行の中で最も北海道感があった景色でした。
以下、道中の写真です。
セコマの近くに咲いてたムスカリ。
帯広にて
知床での体験① 〜クルーズ船〜
羅臼の朝は寒いです、4℃。昨晩まで気温が20℃近いところで寝ていたので身体に堪えました。この日はクルーズ船です。あいにくの小雨でしたが「高波になっていないから運航できるよ〜」と電話がきました。
お世話になったのは知床ネイチャークルーズさん。
知床のクルーズ船運航会社では最もメジャーな会社のようです。
港から出港。
沖に向かっての移動中、イシイルカと遭遇しました。
ですが、乗客が多いこともあってまともに撮影できませんでした...orz
皆さん写真を撮りたいという気持ちで寒さを我慢して甲板の上で待機してます。
この時気温は2℃、とても5月とは思えません…
遠くを見ると、水面から飛び出る大きなひれが…!
シャチです。大きなひれをしているため♂です。尖った造形がカッコ良い!
こちらの個体は船のすぐ側まで近づいてくれて、サービス精神旺盛でした。
続いてシャチの群れ。小さなひれは♀です。
群れの長っておばあちゃんのシャチらしいですよ、知ってました?
雨足が強くなり、少し早めに切り上げることに…
残念ながら午後の便は欠航となりました。本音を言うと、青い海にいるシャチを見たかったのですが、見れただけでも運が良かったです。モーマンタイ、感謝。
知床での体験② 〜シマフクロウのいる宿〜
民宿について
羅臼港を抜け、小道を進んでいくとポツンと小さな民宿があります。
ここは鷲の宿という民宿。シマフクロウが観察できる宿になります。
給餌池に魚を入れてシマフクロウを餌付けしているため基本的に365日シマフクロウを観察することができます。
受付のおばちゃんに「ここ、初めてなんです…」ということを伝えると、「今ちょうど♀が抱卵しているから、代わりに♂のシマフクロウが毎晩餌を取りにきてるよ、未明に来ることが多くてね…」といろいろ教えてくださいました。
どこか温かみがあり、居心地がいい宿だと感じました。
この民宿には、宿泊する棟とは別にシマフクロウを観察するプレハブ小屋があります。
観察小屋から川までは30メートルほど距離がありますが、シマフクロウの撮影を目的にくる訪問客はバズーカのような望遠レンズを持ち込み、日が落ちてから翌日の朝まで徹夜で撮影に挑みます。
肉眼で見るとこのくらいの距離感になります。
プレハブ小屋の内部は昭和っぽい雰囲気が漂っています。入り口にコーヒーメーカーが置いてあり無料で飲み放題。これが夜通し待機する上で本当に助かりました。
机にあった観察日記。シマフクロウの活動を日々記録しているのだそう。
NNというのは個体の識別名になります。ここを縄張りとするつがいの♂のシマフクロウのことです。活動記録を見ていると夕方1度きて、未明から明け方にかけて2〜3度来る傾向がありそうでした。
給餌池の魚を狙って、キタキツネやミンクがよく来るそうです笑
実際、今回もキタキツネを見かける機会があり面白かったです。
シマフクロウの来訪
その時は遂にやってきました。観察小屋の後ろから、給餌池の近くの木にシマフクロウ(以下NN)が飛んできました。小屋の中の観察者たちは「きたぞ!!」という言葉で皆一斉に窓に釘付けになります。
NNは給餌池の魚を何度か見た後、狙いを定めたのか給餌池の傍まで降りてきました。初めてみたときの印象は”大きくてかっこいい”。胸が高鳴りました。黄色い目が可愛いとも思いました。
羽を広げると画角に入りきらないほど大きい。
知床のシマフクロウですが、環境庁がシマフクロウの生態を調べるため、卵から孵ったヒナに個体識別用の足環を取り付けています。
鷲の宿にきているNNには金色の足環が付いてますね。もちろん足環が取り付けられていない個体もいます。今回見ることはできませんでしたが、つがいの♀には足環がついていないのだそうです。
狩の様子を何度か見ましたが、このNNはどうも狩が苦手なようです。
そういったところを見ていると少し可愛く思えましたが、自然の営みを見ていると尊いものであっという間に時間が過ぎ去っていました。
NNが給餌池に姿を見せたのは、18:49、22:39、2:45、3:42の4回でした。
私は一晩だけの観察でしたが、中には鷲の宿に14年間通い続けている方もいました。民宿の方の人柄やシマフクロウの営みに触れて心が温かくなりました。
次はいつ来られるのかわからないですが、また来たいと思いました。
野付半島
最果ての地
結局、シマフクロウの撮影を終えた後に爆睡をブチかました訳ですが、起きて次に向かった場所が鷲の宿から車で40分ほど離れた野付半島になります。
ここは海流によって運ばれた砂が長年にわたって堆積した結果、砂嘴(さし)と呼ばれる地形が形成されています。その全長なんと26km、日本最大の砂嘴になります。海流があるゆえ、複雑な海岸線となっており多様な生命を育んでいます。
まさに”最果て”という言葉がピッタリな場所。めちゃくちゃ風が強いです。
野付半島ネイチャーセンターは唯一トイレができる建物ですが、ここは17:00になると閉館します。
野付の動物と風景
冬にはオジロワシやオオワシといった多くの生き物が来訪する野付半島ですが、初夏は少しオフシーズンみたいですね。でも動物たちに出会うことができました。
キタキツネ
廃船の塗装
尻尾が立派なキタキツネ
エゾシカ
カッカッと高い音が響きます。何事かと思うと♂のエゾシカがバトルしていた。
♀を奪い合っているのか、よくわからないけどここでも自然の営み…
日が暮れ始める。
遠くに霞むのは羅臼岳
美瑛・富良野の景色
野付半島をあとに移動を開始。
少し疲れは溜まってきたものの次の撮影地が待ってくれているので動きます。
夜のうちになんとか野付半島から富良野まで移動できました。
就寝前に星とクリスマスツリーの木をぽちりました。
早朝。夜には見えなかった景色が見えるようになりました。やけに広く感じる。
まだ何も植えられていない畑が多くありますが、小麦は新緑になっていて綺麗でした。
後ろに見えるのは残雪の十勝連峰。とても空気が澄んでいます。
朝露の草。
青と緑のコントラストに見惚れる。
8月に花は見頃になるので今回は全然でしたが、今の時期チューリップがたくさん生えていて綺麗でした。
車を走らせているとエゾタヌキ。
エゾリス
カタクリ、エゾサンゴサクという草が道内各地で例年4月〜5月に開花します。
今回、旅行と時期が被ったのでエゾリスと一緒に撮影してみました。
花は枯れかけだったので割と人が少なくて撮影しやすかったです。ラッキー。
ぴょこぴょこと動き回る、すばしっこい。
口を開けたエゾリス、少し生意気に見えますね。
と思えば、この微笑み。なんなんだこれは、完全に弄ばれてる。
エゾリスが姿を見せてくれるまで時間があったので色んな人とお喋りしてました。
SONYの白レンズつけた方は年齢と出身が近かったので会話が弾みました。
看護師の方だそうで旅行で来た北海道に感動して期間限定で移住してるそう…
資格持ちって強いです。自分も転職は考えたりしますが、ここまで思い切りよくはできないと思います笑
思わぬ来客、アカゲラ。
まとめ
動物撮影がメインの旅行でしたが、動物以上に多くの写真家とも会話することができました。普段、同じ趣味で同じ熱量を持った人と出会ったり話したりすることがあまりないのでとても楽しかったです。
まだ帰りたくないよう…って思っている時の写真
機窓からの景色は最後の楽しみ。
空港から駅までバス。
帰ってきたディロシマ!
車の中でカメラを転がしすぎてサブ液晶の保護シートが傷だらけになりました。
今回はFUJIFILM X-Pro3とXf100-400mmで撮影した写真が多かったです。
また、記録用としてはSONY RX-100M3のコンデジが活躍してくれました。
お土産
甘いものはどこでも食べられるのでワイルド系にしてみました。
実家では喜んでもらえたみたいです。
p.s.
サッポロクラシックは最高なので、日本全国どこでも飲めるようにしていただきたいです。どうかなにそつ。